知らないとヤバイ!家庭の医学から今日は皆さんも1度は聞いたことがあるであろう「ピロリ菌」をご紹介します。
先日僕の知人の女性(20代前半)も胃の不調から調査を行った結果、ピロリ菌が発見されました。まさに人事ではない気をつけなくてはいけない病気なんですね。
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ピロリ菌とは
ピロリ菌の正式名所はヘリコバクター・ピロリ菌。
菌自体は衛生環境が良くなかった時代=発展途上の国に多くみられており、日本も過去に数多くの感染者が数多く存在しました。
現在でも50歳以上の人では7割が感染しているという統計が出されています。
この事から幼少期に感染しそのまま保菌者(無症候性キャリア)として成人を迎えた方達が、嘔吐や排便などからその家族へ経口感染したものと考えられます。
ピロリ菌は胃酸の中でも死なない
胃の中には強い酸度を持つ胃酸があり、細菌などは住めないと考えられていました。ところが1983年オーストラリアのマーシャル、ウォーレンの両博士が胃の中で生きた細菌を発見します。これがピロリ菌です。
マーシャル博士がピロリ菌を自ら飲みこむ実験により「急性胃炎が起こること証明した」エピソードは有名な話で、2005年ノーベル医学生理学賞を受賞しています。
そのままだとどうなるの?
気になるのは「ピロリ菌がどんな悪さをしているか?」と言うことですね。
ピロリ菌をそのままにしておくと慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんの原因になりやすいと言われています。
自覚症状のないピロリ菌ですが、さまざまな「命に関わる病気」に直結する危険性がある為、一度検査を受けてみることをお勧めします。
胃もたれや吐き気はただの体調不良ではなく、実はピロリ菌が原因だった!なんて事もあるようですので、注意が必要です。
ピロリ菌の働きを抑える食べ物
マヌカハニーやブロッコリースプラウトには以前からピロリ菌の働きを抑えられる事が知られて来ましたが、最近になってさらに効果的にピロリ菌を抑制出来る菌が発見されました。
皆さんも聞いた事があると思います。ヨーグルト等でお馴染みの「LG 21菌」です。
LG21は乳酸菌の一つであり、乳酸菌の中で唯一「ピロリ菌を攻撃・抑制」出来るとされています。
治療方法
現在のピロリ菌の治療方法は抗生物質と胃酸を抑える薬剤を1日2回、7日間飲み続ける方法が一般的。
ですがその抗生物質で除菌出来るのは70%ほどなのだとか。
そこで先ほどのLG21が登場します。
LG21が入っているヨーグルトを治療薬投与の3週間前から食べ続けます。
つまりLG21で胃の中のピロリ菌をある程度攻撃・抑制する事によって、抗生物質の効きが良くなり、除菌の成功率もあがるそうなんです。
まとめます
- 日本ではピロリ菌の感染は4人に1人である。
- 放置しておくと慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんの原因になりやすい。
- まずは内科に行って診察を!
- 処方された抗生物質を飲む前に、医師と相談しLG21入りのヨーグルトを飲むとよい。
手遅れになる前に、是非診断を!自分の体は自分で守りましょう。何事も早期発見が大切ですね。